第7回:テイが大切 ~いもむし算~
前回、つるかめ算についてまとめたかと考えます。
簡単にいうと中学校以降に習う内容を小学生にさせるために、○○算という名前を付けているということです。
要するにテイが大切なのです。
私が日曜テスト生として通い始めて直後の話です。
試験後の解説授業でいもむし算なるものを学びました。
簡単に言えば、ただの等差数列です。
3, 7, 11, 15, 19…の前から20番目の数を求めないといったものです。
初項(初めの数)3、公差(差)4の等差数列の20番目の数ですので、
3+4×(20-1)=79となるわけですね。
これを当時の先生は節のたくさんある芋虫に見立てて、
頭を初項にして、節の部分を公差として
頭3+節4×(20-1)=79と解説していました。
小学生ながら、これはすごくわかりやすい説明だ!とびっくりしたのを覚えています。
今振り返ると芋虫云々の話はほとんど意味ないんですがね(笑)
繰り返しになりますが、中学受験は、今後、中学や高校で習うはずのことを体裁を整えて小学生に解かせるということなのです。
これは、中学に合格した後も同じです。
聖光もそうですが、基本的に常に先取り学習を行っていきます。
最低でも高校2年生までで高校3年生までの内容を十分に理解して(この時点でも大学受験に合格できるようにして)、高校3年生を完全に受験対策に充てるといった感じです。
現役なのに1浪生的な感じですね。
実際に私自身も、高校2年生で高校3年生向けの模試を受けましたが、なんの遜色もありませんでした。
テイが大切な理由がわかりますね。