第23回:ことわざについて
前回、とんでもない黒歴史をさらしたので、今回は真面目な内容で書いてみようと考えます。
先日、妻とことわざについて話す機会がありました。
というものの、うちの子がことわざにすごくハマっているからです。
(ハマっている商品は下に貼っておきます。)
ことわざや慣用句、四字熟語なども一問一答系ですので、知っていれば確実に点数がゲットできる美味しいジャンルになります。
しかし、これを覚えるのは、なかなか簡単ではないと考えます。
というのは日常会話の中でことわざなどを使う機会はそれほどないからです。
よく漫画などでことわざなどを解説するものがありますが、そのような冗長なケースは少ないと考えます。
漫画などでは、サルも木から落ちるだねとか弘法にも筆の誤りだねとオチがありますが、そんな会話、日常ではまずないと考えます。
ですので、基本的には暗記していくしかないかと考えます。
日常会話で取り入れるのは、かなり意図しないと難しいと考えます。そのような場合は両親で積極的に取り入れるしかないと考えます。
では、全く使わないのかと言われれば、私の中でよく実臨床でよく使うものがあったので、紹介しておきます。
その1:百聞は一見にしかず
本来の意味と違う形での使用になります。
私たちは非侵襲的な検査、すなわち身体に負担の少ない検査から行っていきます。
しかし、より正確に診断するためには、実際に物を見ないとわかりません。
例えば、バリウムなどです。
バリウムは飲んだ後にレントゲンを複数方向から撮影することでポリープや胃潰瘍などを間接的に見つける検査です。
もちろん、大きなものなどはバリウムである程度診断ができますが、実際にポリープそのものなどを見ているわけではありません。
ですので、実際は内視鏡、いわゆる胃カメラできちんと確認しないと詳細まではわかりません。
ということを踏まえて
『胃の調子が悪いということですが、触診では大きな問題がありませんでした。そして、バリウム検査も行いましたが、明らかな異常はありませんでした。しかし、百聞は一見にしかずではありませんが、実際に内臓を見ているわけではないので、細かいところはわかりません。確かに胃カメラは決して楽な検査ではありませんが、しっかりと胃の調子の悪い原因を見つけて治療を行うならば、胃カメラを行う方が望ましいと考ええます。』
といった感じですね。
その2:餅は餅屋
これは、かなり使っている気がします。
私は内科医ですので、ある程度様々な疾患の知識があります。
しかし、専門があります。ですので、専門でない場合は他の専門医にお願いする場合があります。場合によっては同じ内科でなく、外科にゆだねる場合もあります。
その1の流れを受けた場合では、
『先日の胃カメラの検査、○○さんのポリープはいわゆる悪性の可能性がゼロではないと考えられました。このポリープに関しては、胃カメラで引き続き、手術できる可能性もありますが、実際にお腹をあけて手術しないといけない可能性もあります。その辺の判断に関しては、餅は餅屋ではありませんが、消化器の内科の先生および外科の先生にしっかりと判断していただき、ご本人様にとって一番よい治療法を考えていく必要があります。ですので、消化器の専門の先生をご紹介させていただきますね。』
といった感じですね。
こんな感じですかね。
とはいえ、なかなか日常会話の中で使うのは難しいですね。