第6回:つるかめ算について
中学受験に関してよく聞く話として中学受験の解き方は特殊だということです。
特に算数の○○算などが最たる例としてよく指摘されているかと考えます。
本当に特殊なのでしょうか?
名前を聞いたことがる人も多いつるかめ算を例に考えていきましょう。
つるかめ算は、鶴は足が2本、亀は足が4本あることから始まります。
これにさすがに異論はありませんね(笑)
合計で10匹いて、足の数が32本あるとき、鶴と亀は何匹ずついますかといった問題です。
つるかめ算の考え方としては10匹全部が亀と仮定すると足は4×10=40本あります。
実際は、32本しかないので差分は8本です。
亀ではなくて鶴とすると1匹で2本分、足に差が生まれます。
8÷2=4で差が生まれた鶴が4匹、亀は残りの6匹ということになります。
これは特殊な考え方でしょうか?
数学的に考えると鶴がX匹、亀がY匹いるとして
①X+Y=10
②2X+4Y=32
の連立方程式ですね。
これを解く場合①の両辺を4倍して4X+4Y=40として
②を引いて2X=8⇒X=4となるわけですね。
これ、さっきのつるかめ算のままです。
つまり、中学受験の算数は特殊でもなんでもなくて普通の解法にすぎません。
普通の解法をいかにわかりやすくするかの手段にすぎません。
これに関しては、私自身は大学受験勉強の際に内積ではなく、外積を用いて解法した際に、ぼんやりと気が付きました(遅すぎ!!)。
回りくどくなりましたが、○○算と親が身構える必要はなく、普通にやればいいのです。
そもそも、解法も含めて暗記してしまえばいいのですから。
つるかめ算なんか怖くないです。