第11回:【4月からの研修医必見】医師となってからの暗記について
前回、暗記に関しての記事を書いたのですが、医師としての暗記についても触れてみよかと考えます。
皆さんが思われる医師像はどのようなものかわかりませんが、病気・薬の知識に関しては豊富といったものではないでしょうか。
病気の知識などに関しては、医学部時代に少しずつ学び、国家試験で詰め込むといった感じです。
その後、研修医となり、実際の患者様の診察などに際して、より専門的な知識を得ていくといった感じになります。
これに対して薬の知識は医学生はほぼゼロといって過言ではないのです。
試験では、カルシウム拮抗薬を使いますとか、β刺激の吸入薬を使いますとか程度なのです。
これは、イメージとしては、私はペットとして哺乳類を飼っていますというレベルなんです。犬なの?猫なの?犬ならば柴犬なの?ゴールデンレトリバーなの?そういった時限なのです。
で、ここからどのように薬を覚えていくかなのですが、実地訓練で叩き込まれるんです。
看護師さんに、『先生、この患者さんなんですが、便が全くでてなくて困っています。便秘薬だしておいてもらえます?』と言われて、『はい、う、上の先生に確認します汗』なんてやりとりですね。
で、指導医の先生に相談して『便秘?先生の好きな薬、適当に出しておいていいよ』なんて軽く言われていまうわけです。
で、困って焦っているとベテランの看護師さんなどに『先生、センノシド12mg2カプセル寝る前とレシカルボン坐薬1個出しておいて』なんか言われて救われるパターンですね。
10数年前の4月の私ですね。
医者は案外こんな感じです。
薬に関しては一般的な国語辞典程の厚さの本がよく置いてありますが、そのうち、実際に使うのはそこまで多くないです。
この本には化石みたいな薬ものっていますしね笑
最初は叩きあげでスタートして、そこから余力がでてきて自分で学ぶそんな感じですね。